* Kicadのオートルータ Kicadのオートルータは2種類あって、 (1) kicadに標準内蔵されているものを使うやり方。 (2) 外部ソフトであるFreeRouterをWebベースのJavaアプリとして使うやり方。 最近になって(2)を提供しているサーバが使用できなくなってしまった様で、 kicadからFreeRouterが起動できない。 * FreeRouter FreeRouterはkicad内蔵のオートルータよりも細かい設定が可能なので、 こっちを使いたいと思う。配線の太さを変えたり、レイヤーを選んだり等々細かい設定がいろいろできる。 そういうことができないデフォルトのオートルータって正直使えないと思う。orz というか、インタラクティブ・ルーティングが主体なのかもしれない。 上の画像はfreerouterのオートルータ機能を使ってチュートリアルっぽいパターンを描かせてみた図。 * FreeRouterのスタンドアロン版
https://github.com/nikropht/FreeRoutinghttps://github.com/freerouting/freerouting スタンドアロン版はなぜか「FreeRouting」という名前になっているが、 以後、どちらも同じ物とする。 FreeRouterはJavaアプリケーションなので、Web版ではなくスタンドアロンア・プリケーションとしても 実行可能だ。 やり方は、以下の方が非常に丁寧に説明されていて助かった。感謝。 外川貴規さんのhp 【KiCADからFreeRouterが起動出来ない対応】 http://www.geocities.jp/kiki3000x/mouse_TechInfo.html * FreeRouter Java8/jre8版独自コンパイル 上記ページを参考にFreeRouterをコンパイルしてスタンドアロン実行バイナリを作った。 Netbeans8 https://netbeans.org/downloads/ JDK8 http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html 追加ファイル javaws.jar, jh.jarの2つ。 コンパイルするためには、上記のセットアップが必要で結構めんどくさいです。 * ダウンロード 方法 1. 本家から直接バイナリファイルを取得。 Windows専用: https://github.com/freerouting/freerouting/raw/master/binaries/FreeRouting.exe 汎用: https://github.com/freerouting/freerouting/raw/master/binaries/FreeRouting.jar 方法 2. 上記、本家から取得できない場合。 freerouter-20140902.zip こちらでコンパイル済のFreeRouterスタンドアロン版のバイナリをここに置いておきます。 FreeRouterはGPLライセンス、「javaws.jar, jh.jar」は再配布可能なので、 バイナリ配布についてライセンス上の問題はないと思います。 但し、GPLのソースコードは本家から取得してください。https://github.com/nikropht/FreeRoutinghttps://github.com/freerouting/freerouting GPL文書を添付するのを忘れたのでそのうち追加しておきます。(^^; * 実行に必要な環境 JRE8(Java8)が必要です。 (JRE7/Java7でも動く可能性アリですが、未確認です。) Windows/Linux/Macで動作可能のはずですが確認はWindows7で行いました。 Lubuntu上でも起動確認できました。 http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre8-downloads-2133155.html 実行だけなのでJDKは不要です。 * 実行方法 Windows: FreeRouting.exeを実行します。 Linux,Mac等々: (上記zipファイルを解凍して出てきた) FreeRouting.jar (「freerouter.jar」)を実行します。 java -jar FreeRouting.jar ( java -jar freerouter.jar ) でOKです。 参考: kicad.jp http://kicad.jp/ kicad.jp wiki http://wiki.kicad.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 日本語フォントのマージ手順 http://wiki.kicad.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%89%8B%E9%A0%86 日本語メニューの元ファイル http://bazaar.launchpad.net/~kicad-developers/kicad/doc/files/head:/internat/ja/ KiCadチュートリアル https://sites.google.com/site/vita0117kicad/home Eagleからの移行について http://wiki.kicad.jp/Eagle%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 翻訳作業ページ http://wiki.kicad.jp/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
2014年09月02日
KiCad: オフラインFreeRouter(FreeRouting)を使う 2014
2014年08月31日
KiCad: 使用メモ: チュートリアル 2014
安定版rev4022に付属のチュートリアルに従ってkicadをいじってみた時のメモ。 使いやすい点 (1) 部品にカーソルを合わせるだけで、目的の操作(移動、値の変更等々)が可能。 (2) マウスを移動して、「キーボードショートカットで操作実行」というやり方が 結構良い感じ。 マウスクリックの回数が激減するのは間違いない。 注意ポイント 全体: (1) 日本語訳されていないダイアログがある。 (2) チュートリアルと内容が合わない部分があってハマッタ。orz (3) 部品の複数選択が矩形範囲しかできない感じ。orz 回路図エディタ: pcbnew: (1) ベタ領域(ゾーン領域)の削除、再設定(再構築)方法が分らなくて小一時間ハマッタ。orz チュートリアルじゃなくてpcbnewのマニュアルの方を読んだ方が良い。 (2) オートルータはオプションな感じで、追加の設定作業が必要な雰囲気。orz (未着手) というか、現在Webベース(標準のやりかた)でFreerouterが使用できなくなっている。orz 。。。 解決したので次のブログエントリで書くことにする。 参考: kicad.jp http://kicad.jp/ kicad.jp wiki http://wiki.kicad.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 日本語フォントのマージ手順 http://wiki.kicad.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%89%8B%E9%A0%86 日本語メニューの元ファイル http://bazaar.launchpad.net/~kicad-developers/kicad/doc/files/head:/internat/ja/ KiCadチュートリアル https://sites.google.com/site/vita0117kicad/home Eagleからの移行について http://wiki.kicad.jp/Eagle%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 翻訳作業ページ http://wiki.kicad.jp/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
2014年08月28日
KiCad: kicad-winbuilder-3.4で最新のKiCadをコンパイルした時のメモ: 2014
最近書籍が出た基板CAD 「KiCad」。 (注1) 本家 http://www.kicad-pcb.org/display/KICAD/KiCad+EDA+Software+Suite ダウンロード: 日本語版 http://kicad.jp/ 英語版 http://iut-tice.ujf-grenoble.fr/cao/ コミット履歴 http://bazaar.launchpad.net/~kicad-product-committers/kicad/product/changes Electronic Design Web Tools 最新に近いWindowsバイナリ (binフォルダのみ) ( KiCad Testing Binaries) 後述 http://escalalibre.com/edwt/ 最新に近いWindowsインストーラ 後述 http://kicad.nosoftware.cz/ * はじまり 入手先: コンパイル環境: コンパイル手順: コンパイル時間: 最新版のkicadを実行: コンパイル後のフォルダ容量: 起動: 3Dビュー: 2回目以降のコンパイル時間: * kicadは買いなのか? * 不満な点 * 最新版は不安定版 * Windows用の最新版はないのか? * コンパイルする必要は無かった xD 方法: * 日本語化されていた理由 * 最新のWindowsインストーラを発見 ! * 日本語版と最新版の同居は可能か? 手順: 起動とアンインストール: 注意ポイント: * 最新版のデータ互換性問題 参考: * はじまり 書籍は未入手。 書籍に付属のkicadは安定版なもののリビジョンが1年以上前の rev.4022だ。 今後書籍を入手した時には、上記版を試してみる。 が、 ここでは、kicadの最新版ソースを本家から入手してビルドすることにした。 結果的にrev.5101となった。 その差1000コミット以上という、スゴいことになってるのも事実。 入手先: 画面右あたり。 https://launchpad.net/kicad-winbuilder ファイル kicad-winbuilder-3.4-2.7z ( 11.06.2014 - BJS ) 上記ファイルは92MBくらい。 コンパイル環境: Winows7 32bit sp1 CPU Athlon II x2 3.0GHz インターネット接続が必須 コンパイル手順: (1) 上記、7zファイルを解凍すると「kicad-winbuilder-3.4」というフォルダが出てくるので、 これを、HDDドライブのルート直下に移動します。 (これ重要) これを忘れて、階層の深いフォルダでコンパイルすると途中でコケてやり直し orz になるので注意。 orz (2) 上記フォルダ内でDOS窓を起動、 make.batを実行するだけ。 (setenv.batの手動実行は不要。make.bat内を参照) make.batをダブルクリックするだけでもOK。 後は全自動でファイルの取得、コンパイルが進んでいく。 コンパイル時間: 3時間半程度かかりました。orz 上記 make.batを実行後、ひたすら待ちます。 途中で停止した様に見えても我慢します。:D コンパイルが終了すると、 「何かキーを押してください」風のメッセージが出ます。 最新版のkicadを実行: RunKiCad.batを実行して起動します。 コンパイル後のフォルダ容量: 「kicad-winbuilder-3.4」のコンパイル後のフォルダ容量は、 4ギガバイト 強!! だった。 HDDの残り容量に注意しないと途中でコケる。 途中でコケてフォルダごとどこかへ移動すると、移動情報を認識できなくて すぐコケた。orz orz すべて最初からやり直したのも事実。 orz 起動: 以下の様に「rev.5101」(build 2014-08-26 BZR 5101)となる。 メニューも日本語化されている。3Dビュー: 新タイプのリアル3D表示
旧タイプの3D表示
パターンの3D表示
2回目以降のコンパイル時間: 変更履歴を見ながら最新版を追っかける。 http://bazaar.launchpad.net/~kicad-product-committers/kicad/product/changes 最初のコンパイルは膨大な時間がかかった。 超最新版をコンパイルするためにもう一度「make.bat」を実行してみた。 30分程度だった。 新しいリビジョン名が反映されない? コンパイル後にkicadを起動してバージョン情報を見ても、更新されていなかった。 kicadソースコードのリビジョンをbazaarで確認すると最新になっていることから、
D:\kicad-winbuilder-3.4\src\kicad>..\..\env\bazaar\bzr update ツリーはブランチ http://bazaar.launchpad.net/~kicad-product-committers/kicad/pro duct のリビジョン 5104 で最新の状態です。winbuilder側で「リビジョン埋め込み部分」の作りがどこかおかしい可能性があると思われる。 * kicadは買いなのか? 無料だからアレだけど、 今後どうするかは、ちょっとこれから試用してから決める予定。 何か簡単なものを最後まで作ってみないと何とも言えないのも事実。 * 不満な点 まだウインドウを幾つか出した程度だけど、 このkicad、どうもモーダルウインドウを結構使っている 雰囲気で、 モーダル系は融通効かないから嫌いなのも事実。 モーダルウインドウは減らしてほしい感じ。 * 最新版は不安定版 最新版は信頼性が無い様だ。 フォーラムや過去の推移をまだ全く見れていないが、ちょっぴり読んだところ、 (1) 変更量が多すぎてバックポートが無理なので安定版をリリースするのが難しいらしい。 (2) 安定版をある時期に切り出しても、メンテナンスする人材が不足しているので 結局、安定版は出せずにいる。 (3) 2014年の末には落ち着くかも、だけど、そこで安定版を出すかどうかは不透明。 大きな変更が入ったみたいだからしょうがないけど、OpenOCDみたいにズルズルな感じになってる 雰囲気がしなくもない。 :D OpenOCDはリリース・マネージャが登場してから見違える様にリリースし始めたのも事実。 人材不足はどこも同じか。xD * Windows用の最新版はないのか? これは調査中。 基本は「上記 winbuilder を使ってみて、バグ等のフィードバックしてね」 ということらしい。 * コンパイルする必要は無かった xD http://escalalibre.com/edwt/kicad_testingBinaries/ このページからWindows用のナイトリービルド風のコンパイル済バイナリが入手できる。 ことが分った。(^^)/ 参考: https://answers.launchpad.net/kicad-winbuilder/+question/252442 最初に教えてくれよ! (爆(爆 方法: 例えば、ダウンロードした「bin.5096.7z」というファイルを「bin」というフォルダ内に 全て解凍したとする。 で、例えば以下のようなフォルダ構成にする。 - kicad - bin - doc - include - lib - share 「bin」は上で解凍したもの。その他は 上記winbuilderのものをコピーしてくる。 で、bin\kicad.exeを実行する。 現在意味がよく分らないものの、環境変数に SET KIGITHUB=https://github.com/KiCad を指定しておくとオリジナル設定に近いものとなる。 と、いうか、ここまでできているならインストーラ化は簡単な気がする。 探せばどこかにパック済のもがあるかもしれない。。。 つづく。。。 * 日本語化されていた理由 原理はよくわからないものの、日本語版のkicad KiCad_stable-2014.05.14-BZR4022-ja_Win_full_version.exe (http://kicad.jp/) がインストールされていると、最新ビルド版も自動的に日本語化される様だ。 但し、「デフォルトのインストール先に日本語版がインストールされていること」が必要の様だ。orz ( C:\Program Files\KiCad ) * 最新のWindowsインストーラを発見 ! さらにググってみると、最新のウイークリービルド版Windowsインストーラを発見した。 http://kicad.nosoftware.cz/ これこそ、探していたものだった (^^)/ もっと早く教えてくれよ! (爆 参考: Kicad bazaar snapshots alive (again) http://comments.gmane.org/gmane.comp.cad.kicad.user/16134 このインストーラのデフォルトインストール先は「c:\kicad」となるが、 自分は「d:\kicad_new」に変更した。 * 日本語版と最新版の同居は可能か? 手順: (1) 日本語版 KiCad_stable-2014.05.14-BZR4022-ja_Win_full_version.exe をインストール。 (2) 最新版 KiCad_testing-2014.08.19-BZR5082_Win_full_version.exe をインストール インストーラが一部文字化けするが、気にしない。 起動とアンインストール: Windowsメニューやインストーラは、「同じソフトが別の場所にインストール」されたことになって、 意味をなさなくなる。 従って、 起動やアンインストールする時は、直接インストールフォルダのファイルを操作する。 起動: 日本語 r4022版 c:\Program Files\KiCad\kicad.exe を起動する。 最新版: d:\kicad_new\kicad.exe を起動する。 アンインストール: 同様にそれぞれのフォルダの「uninstaller.exe」を実行する。 上述した様に環境変数「KIGITHUB」をセットしておくと良いかもしれない。 注意ポイント: 一応、起動して3Dビューまでできたので、今後は二つの版を比較しながら使うことができそうだ。 ただし、 マニュアルやチュートリアルのPDFは、rev4022版のものが起動する様だ。 最新版は doc/help/ja、doc/tutorial/jaを直接見る。 (但し、内容が更新されているかどうかは未確認) * 最新版のデータ互換性問題 少し試してみたところ、安定版rev4022と最新版ではデータの互換性が失われている様だ。 これが仕様なのかバグなのかは不明だが、 (1) 最新版で安定版rev4022のデータは読める。 (2) 逆はpcbnewでエラーになる。 (注1) ここでの名称の記述: TRUE:("KiCad" == "kicad") とする。 なぜなら、 (1) kicadのほうが書きやすい。 :D (2) 「ヘルプ」-「KiCadについて(A)」をみると"kicad"と出るため kicadという表記もありとした。 参考: オープンCAD研究所 KiCad Windows Builder http://opencadken.com/55.html kicad.jp http://kicad.jp/ kicad.jp wiki http://wiki.kicad.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 日本語フォントのマージ手順 http://wiki.kicad.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%89%8B%E9%A0%86 日本語メニューの元ファイル http://bazaar.launchpad.net/~kicad-developers/kicad/doc/files/head:/internat/ja/ KiCadチュートリアル https://sites.google.com/site/vita0117kicad/home Eagleからの移行について http://wiki.kicad.jp/Eagle%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 翻訳作業ページ http://wiki.kicad.jp/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8